うちの親父が退職後、せっせと始めたのが投資信託でした、これまでまったくそういうものに興味がなかったのに、目の色変えてせっせとパンフレットを見ている姿はある種、異様でした
「あ~あ、銀行員にでもうまいこと言われて、その気になってるんだろうなぁ・・・」
と、心の中で思っていましたが、どうせ言っても聞きやしないし、痛い目見ないとこういうのって止められないですからね、黙って見過ごすことにしていました。
ただ、銀行員の口車に乗せられて、僕が相続するはずの財産が減ったらムカつくな・・・とは思っていましたけどね。
一時期、実家に帰ると、親父はブラジルの話ばかりしてました、おそらく銀行員にでも言われたんでしょう
「オリンピックでブラジルの景気が良くなる、ブラジルがアツイですよ!!」
とでも言われたんでしょう、担当の◯◯さんが・・・とよく、担当の話もしていましたし(好意的に)、銀行員から見れば、うちの親父はいい鴨だったでしょうね。
完全にブラジルはピークアウトしかけてたのに、最悪のタイミングで買わされたわけです、高値で売り逃げした人にお金を貢いだようなものです。

オリンピックが終わってから、親父は投資のことは一切話さなくなりました、その前まで、実家に行けばパンフレットを眺め、意気揚々と世界経済の講釈を垂れていたのに。
今では親父はグランドゴルフに精をだして、平穏に暮らしていますが、端から見てて思ったのは
うちの親父みたいな人間は、絶対に投資信託買ったらダメだなってことですね。
今日はうちの親父みたいに、投資信託、株、債権で損する人の5つの特徴と題して書いていこうと思います。
ネットが使えない人
投資信託に限らず保険も、住宅ローンもなんでもそうですが、対面販売はクソです。顧客のことなんて1ミリも考えていません、なぜなら、僕は昔そういう仕事をしていたからです。
明らかに顧客にとって不利な状況だと知っていても、構わず販売します(当然うまいこと言う、買いたいように誘導する、誘導する術は完璧に身に着けている)
変な良心をだして、その場で売らなければ、帰ってから上司に怒られるので、自分の身可愛さで売ります。上司は数字を上げるのに必死です。
顧客が損しようと得しようと関係ありません、全ては”自己責任”の四文字で片付けられるからです、こっちに被害が無いよう、そういう契約にしてあるからです(ついでに言えば契約内容を敢えてわかりにくくしてある)
顧客は損しても文句が言えないにもかかわらず、こっちには、確実に”手数料”という名の利益が発生します。
この話をもっと生々しく、リアルに知りたいならこの映画を見れば一発でわかります。
主人公のディカプリオが、株を売りまくって”手数料で”大儲けする話です、顧客が損するか得するか関係なく、自分が得するように、高い手数料の株を売りつける話です、ディカプリオはとんでもない大金持ちになります、実話です。この映画を観た後で、それでも対面で買いたいなら、好きにすれば良いと思います。
というわけなので、ネットが使えないと、自然と対面しか無くなります、電話も同じことです。
人の言うことを鵜呑みにする人
これも上で書いた理由と同じです、仮にネットが使えても、ネット上にはアフィリエイトしたいだけの人がごまんといます、紹介料をもらいたいだけの人ですね、これも手数料と本質は同じです。
購入した人が損しようが得しようが関係ありません、紹介できれば、確実に紹介料をもらうことが出来ます、やってることは対面と同じです。
なので、人の話を鵜呑みにしないで、自分の頭で比較、検討が出来ないと、投資信託は買ってはいけません。
「おすすめ」に弱い人
販売員の「おすすめ」は販売員にとってのおすすめでしかありません。
手数料など、コストの計算が出来ない人
人の話を鵜呑みにしないで、自分の頭で比較、検討しようと思うと、手数料やリスクなど自分の頭で計算できないといけません。
リスクに関して言えば、計算しても結局はわからないので、受け入れるしかありませんが、手数料は全て明記されています。
ものによっては投資信託の手数料はクッソ高いです。
高いものだと信託報酬が2.0%とか普通にありますが、信託報酬が2.0%ってことは、毎年2.0%以上値上がりするか、リターンがないと確実に損するってことです。
そういうことを理解した上で選べる人なら大丈夫ですけど、「年にたったの2%の手数料、そんなの考える必要あるの?」とか言うタイプは止めておいたほうが良いです、投資信託の意味を理解していません。
中途半端にお金がある人
うちの親父のパターンですね、会社を止めて、退職金ががっぽり入ってお金に余裕が出来た、毎日暇だし、NISAってのもあるみたいだし、資産運用でもやってみようか
「・・・・あ~もしもし?資産運用について2,3聞きたいことがあるんですけど・・・・」
はい、カモがまた一匹ネギ背負ってやってきました、中途半端にお金を持っていて、投資が初めてで、対面を申し込んでくる人なんて
良いカモですね
なぜなら、専門家の意見を熱心に聞くからです、日本人は特に専門家に弱いですしね。話を聞いてる内にその気になって、この人なら大丈夫!!って勝手に都合よく考えるようになります。
その楽観的な思考を支えているのも、不釣り合いにたくさん手に入った退職金のせいです。
ちなみに書いておくと、銀行員は投資信託や株の専門家ではありません、彼らは融資と取りたてと、お金の管理の専門家であって、金融商品に関してはまったくの素人です
もちろん、何もしらないうぶなおじさんよりは詳しいですが、会社から投資信託を売れって言われてるから売ってるだけです。
株を駆使して儲けられるようなら、銀行員なんてストレス過多な仕事だれもやらないですよ。

というわけでいかがでしょう?
ネット上にはあまりにも本音で書かない人が多すぎるので細かい専門的な話は抜きにして、本音ベースで書いてみました。
最初に書いたように、僕は昔、顧客が確実に損をするのを知りながら営業をしていた経験があります、歩合制だったので、すごく給料良かったですよ
でも、お金をもらう度に、このお金って、あの人が損したお金だよね・・・・って思うようになって、それから営業成績がガクッと落ちて、会社にいられなくなって止めてしまいました。
僕は良心が許しませんでしたが、中には良心の欠片もない人もいます(その時の上司とか、上司とか、上司とか・・・)騙されたほうが悪い、買うほうが悪い、お金を出すほうが悪いって平気で思えるタイプですね。
お金を出させるように仕向けてるのこっちなんですけどね。
まぁ、世の中にはそういう人もいて、そっち側に極端に振れてしまったのが、さっきの映画の主人公です。
今なら、レンタルで100円で観れます、たった100円出すだけで
売りたい人の本音が覗けます
投資で損をしたくなかったら、観ておいてくださいね。
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